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ふたなりではなく女性化なんですよ,と注記

2010年03月15日

こちらから。久々に参照いただいたので,少し注記。別に間違ってはいないけど。

あるいは草食系男子論みたいのが一時期盛り上がって、ばかばかしいなーと思って見てたんだけど、草食男子の正体ってのは実は「ふたなり」なんじゃねーの?つまり、頭の中で男と女が競合した結果として無力化してしまったみたいな感じで。

このオタクの感覚の女性化について誰か何か書いてるのだろうか、と思って調べてみると、2年も前から書いてる人がいた、あるいはそこでの引用の中で、それこそ氷室冴子の時代から「エロマンガの読者・作者は実は女の子になりたいんじゃないか」という指摘があったようなので、これ以上書くのはやめとく。

2009-10-09 - NOW HERE - twitterで「なう」を多用するオタクは「ふたなり」である

このサイトでは散々書いていることなんだけれども,女性性というのは,手っ取り早く言えば「男性ではない」という意味なんですね。

一方で,「ふたなり」は「女性でも男性でもある」点に重点があるので,ちとズレがあるかなあ,と。どっちかというとふたなりは,本来(ジェンダー的に)女性である人間が,男性性(マジョリティの言葉)を獲得するところに快楽があるのだと思う,購読者層を見て。男性性は快楽の源だといってもいい。

例えば,引用本文にいわゆる「めそめそ長電話する男」という言葉は,男性の言葉だろう。長電話することは,本来的に「男ではない」==「女性の」態度だという意味で。そして,こうした言葉は女性性や草食性を自称するオタクすら自然に使っているし,使っていても不思議じゃない。

しかし,この言葉は,男性が男性の立場から(男性を語ることができる者の立場から)しか口にできない言葉だったりする。男性とは何かを知っている(あるいは知っていると自称できる)人間しか,男性を語ることはできない。したがって,生物学的に女性に分類される人間であっても,「男のくせにめそめそ泣くな」とか言うようなのは,マジョリティである男性的立場でモノを言っていることになる。そして某氏は,男性性に取り込まれた女性を「みっともない」とか言ってたりもする。ともかくも,こうしたよく分からないけれど,ほぼ無条件で通用する権威的な考え方なり思考様式を,先のエントリでは「権力」と呼んだのでした。そして,権力は快楽ともいえる。

オタクの出自については,あちこちでいろいろと言われているけれども,その手の人たち(将来オタクと呼ばれる人たち)にとって,自分の社会的位置付けを自覚するようになったきっかけは,やはり宮崎事件の一件があってからだったんだと思います。あたしは当時小学校5年生だったけれども,「月刊OUT」(当時のアニメ情報誌)を読んでるだけで,危険視された覚えがあります。よく分からんけど,先生やら親やらから,本気で心配された。ま,OUT には少しオトナの読み物的なところもあったんだけれど。

あたしが言う意味での「女性性」というのは,結局のところ,こうした忌避された立場の人間が持つ性質だったりします。自ら自分の位置を規定できない立場(マジョリティにおいてネガティブに指示されて初めて自己規定できる立場)という意味。オタクが典型的に持っている必要以上の自己規定や自己卑下は,男性性をパロって(死後)いるところがあったりする(と,あたしは思っている)。

そうした意味で言うと,Twitter を使ってるようなのは,別に女性的でもないとも思う。ちゃんと自己規定してるし。つか,そもそも最近はオタクなんていないと思うんですよ。それなりに社会的な位置取りができちゃったところに,忌避された立場なんてありゃしない。オタク趣味の人間はいるもののオタクな人はそうそういないと見ているんだが,どうだろう。

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