Entry

東京都の青少年保護育成条例改正案のことで今朝の朝日新聞とか

2010年03月16日

数年前のゲーム脳といい,相変わらず何を守りたいのかよく分からない条例がまた改正されるみたい。で,その分かんなさっぷりが,今回はモロに出てるなー……と,朝日を読んでてつらつら。

東京・六本木で女子中高生の性の悩みを聞き続けている産婦人科医の赤枝恒雄さんは「子どもを性の対象にした過激な漫画が社会にあふれており、それを読む中高生に誤った性の知識を与えている。反対論者は深夜の六本木で女子中高生が大人に群がっている実態を見るべきだ」と話す。

2010年3月16日付朝日新聞(朝刊,2面)

このコメント,意味分かるだろうか。あたしにはさっぱり分かりませんでした。

要するに,赤枝さんのところには,サラリーマンの小金目当てに売春した女子中高生が集まるようなんだけれども,この女子中高生が児童ポルノ的や性的虐待を扱った漫画を読んでいて,しかも,その漫画の影響で彼女たちが売春し,結果として妊娠するなり性病に罹患するなりしていると言いたいんだろうか。そりゃいくらなんでも違うだろう。

今回規制の対象になっている漫画類は,いわゆるエロ本の類なわけで,女子中高生が主たるターゲットではない。エロ本を読んで売春する女子中高生がいるとしたら,そりゃ新しすぎるぞ。こんなこと言うまでもないんだろうけど。

あともうひとつ,公明党の幹部談。

「表現の自由の尊重とは別次元の話だ」

2010年3月16日付朝日新聞(朝刊,2面)

別次元というのは,どの次元の話なんだろう。「漫画は表現ではない」とかいったトンデモを言いたいようではなさそうだけれども,そうだとするなら,なお「別次元」という意味が分からん。表現の自由もハードコアポルノの前では別次元として軽視していいということか。ま,これ以上云々すると,サヨクじみてきちゃうから,もういいや(手遅れか)。

なんだかもう,若年の性にまつわる問題をなんでもかんでもエロ漫画に集めようとしている感があって,にんともかんとも。このムチャっぷりはどこからくるんだろう。あと,反対する側も容易に chilling effect 論(萎縮効果論)なんかを持ち出すもんじゃない。この手の話が出るたびに,判で押したように叫んでいるけれど,まるでできレースの類を見ているかのよう。

ま,こんな条例は,じじばばに対するガス抜きで,若年組は近所の書店から Amazon やネットの同人誌サイトに乗り換えるだけなんだろうけど。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN