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好きなことを仕事にするということ

2010年05月23日

このサイトで書いたかどうか忘れてしまったけれども,そういえばと思い出したこと。

あたしゃもともとパソコンが大好きで,現在ソフトウェアベンダで開発業務に就いているのでした。どのくらいパソコンが身近だったかというと,中学生の頃からプログラムを作ってたくらい(中学生が作るもんで,たかが知れたもんだったが)。20年近くパソコンと一緒に生活しています。

そんな様子を周りも知っているので,今では「好きなことで飯が食えていいねー」とか言われることもしばしばです。しかし,当初はというと,ソフトウェアベンダに勤めようとは毛頭思っていなかったのでした。とゆか,できれば,パソコンに関わることを仕事にしたくなかった。これは,趣味的である意味神聖な楽しみを,現実的な生活の糧にしたくない,とかいった,ロマンチックな理由ではありません。パソコンにまつわるあれこれは,そんなにきれいなもんだと思っていません。

世間的に大勢がどうなのかよく知らないんですけれど,巷では,どちらかというと「好きなことを仕事にしたい」という人が多いんじゃないかと思います。多分,それで幸せな人もいるんだと思います。しかし,あたしの場合はそうではなかった。

どうして,パソコンに関わる仕事をしたくなかったかというと,単純にパソコンに関わる仕事をするとパソコンそのものを嫌いになってしまうかもしれない,といった懸念があったからです。これは今も変わらない。この仕事に就く当初,密かに自分に誓ったことがあります。

  • 3年間は修行と考えて,理不尽なことでもなんとかやっていく。
  • ただし,パソコンを嫌いになるようなことがあったら3年未満でも別の職に就くことを考える。
  • これまでの蓄積にしがみつかずに,知らないことやできないことはどんどん学び取っていく。

最後のひとつはおこがましい話なんですが(蓄積なんて大してない)。ま,自分の中だけで思っていることなので。ともあれ,パソコンを使うのが嫌になっちゃうようなことがあったら,さっさと辞めるつもりでいたのでした。そこまでしてしがみつくような職じゃない,と。

で,今はというと,3年もとうに過ぎて,それなりになんとかやっていたりします。パソコンは嫌いになったかというと,まだまだ足りないことばかり感じてしまって,嫌いになってる暇がないといったところ。嫌いになるからには,それをよく知った後でなけりゃいけないと思うんですけれど(生理的にダメということもあるだろうが),まだ知りきっていない。それはそれで幸せなんだと思ったりもします。

一方,たしかに,このサイトでも何度か書いている通り,コンピュータ周りのあれこれには幾分か幻滅しているところがあったりします。しかし,それはま,この職に就かなくてもそうなっていただろうから,「それはそれ」といったところ。

「好きなことを,職業と絡めても好きでい続けられるのは才能だ」という向きもいるけれど,個人的には運なんじゃないかと思っています。あたしはラッキーにもまだ好きでいられている。「好きなこと」を職業にするということは,そういうリスクに大切なものを晒し出すということでもあるんじゃないだろうか,と。成功すれば,その掛け金は大きなものとなって返ってくるんでしょうけれど。経験的に。

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