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今日買った本 - 『グレン・グールドは語る』

2010年10月15日

『道徳の系譜』は読んだのに,『善悪の彼岸』をそもそも読んだことがなかったので,岩波文庫を書店で探しているんですけれど,なぜかない。何店かまわってるんですけど,『善悪の彼岸』だけ見つかりません。

で,今日も『善悪の彼岸』を買いそびれて,ふらふらと書店を歩いていたんですけれど,たまたま本書が目にとまったので読むことにしました。

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)
グレン・グールド
筑摩書房
売り上げランキング: 35450

今さらグレン・グールド(Glenn Gould)を説明するのも野暮なんですけれど,一応説明しておくと,彼はいわゆる天才ピアニストのヒトです。極端に低い椅子に座って演奏するので有名です。そゆ紹介のされ方も不本意だろうけど。

あたしが初めてグールドを聴いたのはラジオを通じてなんですけれど,彼のバッハが,なんというか,これまで聴いたバッハとまるで違っていたことに驚いたのが初めでした。ま,あたしゃ,クラシックに暗いので,「まるで違」うとかいっても,たかが知れているわけですけれど。とにかく,初めて聴く音楽のようだったことは,はっきりと覚えています。

本書を帰りがけに読んでいて半ば感嘆したのは,彼にとって「ピアノを弾くこと」と「その曲目を演奏すること」は,とりあえず別のことであるということ。彼は曲目のイデアルな要素を非常に大切にするようで,「ピアノを弾くこと」はむしろ「曲目を演奏すること」に対する「壁」として位置づけられているようです。つまり,曲を演奏するにはピアノを弾かなくちゃいけないわけですけれど,ピアノを弾くということは,概念化された理想的な演奏との関係で妥協することでもある。そうしたアンビバレントな状況をどのように「処理」していたのか。興味深い話がありました。

まだ全部読んでいないので,終わったら改めて感想を書くつもり。

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