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技術は進歩するけど,あなたは進歩しているか,という話

2010年12月14日

先日,情報技術の黎明期からコンピュータをいじってた御仁と話す機会があったんですけれど,こんな話をしていました。

某メーカーで制御系システムの改修を請け負った某氏,その仕事は,現行30あまりもあるスイッチを操作して動かしているシステムを,数個のボタンでもって制御できるように改修するといったものでした。この改修が終われば,30ものスイッチを適切に動かせる職人は必要なくなって,作業も効率的になるはずです。みんなそう思っていた(らしい)。

しかし,改修後のシステムが動き始めて3代くらい後の世代になってから,様子が変わってきました。具体的に言うと,制御する対象であるその機器のことを知っている人がいなくなってしまったのでした。30あまりあるスイッチは,制御する対象に近いからこそそれだけの数が必要だったわけですけれど,改修後はそれを抽象化して数個のスイッチで済むようにしてしまった。つまり,スイッチと機器との距離が遠くなってしまったために,直接その機器について知っている人がいなくなってしまったというわけです。

これは,ソフトウェア開発一般にも言えることで,例えば Java VM や .net のような環境は,生のコンピュータからの距離を遠くします。一昔前の人だったら,仮想メモリ機構にすら,遠さを訴えるかもしれない。また,実行環境と同様,開発環境もしかり。IDE がないと開発できないコは年々増えている気がします。Makefile ってなんスか?とか聞かれてオジサンちょっと泣きそうになりました(教える仕事が増えて)。

実行環境も開発環境も年々進歩している。これは間違いありません。しかし,それが「あなたの進歩」と直結しているかというと,そゆわけでもないんでねかな……と,ちと思ってしまいました。分からないと逆ギレする,いつまでもお客様気取りの困ったちゃんが出てくるのを見ると(自分が理解できない本だから悪い本!みたいに言う人),むしろ退歩してるんじゃないかとも……。ま,ちと思っただけ。オジサンの愚痴です。

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