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最近のC++お勧め本 - 『API Design for C++』

2011年12月04日

はてブ経由でコメントをいただいたので少し。

mohno そこで「お勧め」があったら読んでみたいのだけど。 2011/12/03

はてなブックマーク - qune: 大規模開発を経験していない人のC++本は読むだけ無駄

少し前にも紹介したけれども,こちらはよかったです。本書について込み入った評価はまだしていないので,ここでは紹介だけしておきます。

API Design for C++
API Design for C++
posted with amazlet at 11.12.04
Martin Reddy
Morgan Kaufmann
売り上げランキング: 8407

Amazon.co.jp では5,000円近くしてしまうけれども,Kindle を持っているなら Amazon.com 経由で USD 34.50 (2,700円くらい)で買える。あたしは Kindle で買いました。今年の初めに出版された本なので,邦訳書はまだ出ていない模様です。新しい本だけあって,C++0x(出版当初。現在は C++11 と呼ばれている仕様)を初めとした比較的新しい仕様や,Boost を使用したデザインや実装についてもカバーしています。

内容はその名の通り,C++ の API 設計と実装の本。API の設計というと特殊な領域に思えるかもしれないけれども,C++ におけるクラス設計は API の設計と同じか少なくとも直結している話だったりします。設計上の問題と実装の具体例,それに対する理論的な考察が適度にバランスが取れている。実務経験者(仕事であれ趣味であれ)の中には,マズい設計で手戻りの憂き目にあった向きが少なからずいると思うけれども,そゆ憂き目にあった人の目的意識(次はどうすればいいのか)に十分答えてくれる本だと思います。一方,実務を経験してない人が,チャート式的に丸暗記するような本ではないし,言語仕様をいじくりまわして内輪ウケするような本でもない。

著者は CS の Ph.D で,Pixar Animation Studios のソフトウェア部門に従事したあと,コンサル会社 CEO をやってるみたい。向こうの就職事情はあまりよく分からないのだけれども,学者でもあり実務経験者でもあり,という人は少なくないようです。

本書は,小手先のテクニックを紹介するだけではなく,そのテクニックをソフトウェアデザイン上の原則に則ってどのように位置づけるかに重点を置いています。読む限り,あたしの設計/実装方針とあまり異なるところがないので,個人的な設計方針の趣味としても勧められる。仮想関数の pros/cons を述べた後,それでも d-tor は必ず仮想にしようね,とゆとこもあったりして。

詳しい話は今後書くかもしれません。Amazon.com のカスタマーレビューもご参考までに。

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