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スルガ銀行とIBMのSI失敗話とか

2012年03月29日

生温かく見守っていた話で,一応裁判所の立場が出たということでつらつら。

システム開発が失敗した責任の所在を巡り、ユーザー企業とITベンダーが司法の場で争ったスルガ銀行と日本IBMの裁判。東京地方裁判所の高橋譲裁判長は、ITベンダー側である日本IBMの責任を重く認定し、74億1366万6128円をスルガ銀行に支払うよう命じた。

スルガ銀・IBM裁判、東京地裁はITベンダーの責任を重く認定  :日本経済新聞

プロジェクトが頓挫した直接の原因は,要件定義をめぐってひと悶着あったからとされています(参照:日本アイ・ビー・エム - Wikipedia の該当箇所)。現段階では裁判所の認定した事実が分からないので,なんとも言えないけれども,一般論として,要件定義段階で揉めやすいのは確かだったりします。個人的な経験として,要件定義をコロコロと変えるお客さんがいることも知ってるし,IBM の商売が(基幹系においては)殿様的という個人的印象もあることから,(法的責任の所在とは別に)プロジェクトが頓挫した原因をどっちが作ったのか,「どっちもありうる」という意味でなんとも言えない。で,少なくとも法的には,契約書ベースでIBMに責任を認めたと。ふーん。

それよりも,このプロジェクトが2004年から始まっているのを見ても分かる通り,基幹系のプロジェクトの流行が,そろそろ一巡した感がある。基幹系は,開発から実際に動き出して運用に乗るまで時間がかかるから,そのプロジェクトに携わっているというだけでは,そのプロジェクトが成功しているのか失敗してるのか分からない。そろそろ,2000年代序盤から中盤に SIer がやってきたことのまとめが表れてると言えるんじゃないだろうか。

あたしんとこではないけれど,知ってるところでも 2003年頃から開発してて,いまだにやってる基幹プロジェクトがあります。もはや,サグラダ・ファミリアみたいになプロジェクトになってる。JDK のバージョンは開発当初の 1.3 のまま。Oracle のバージョンも 9.0。今時は基幹もクラウド!とか言ってる中で,すごいよね。

個人的にこの話は,2000年代中盤に浮かれてたこの業界の総括という意味に受け取るつもり。その方がなんぼか建設的だと思う。ま,ただそれだけ。

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