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35歳になったのでプログラマの定年とか考えてみる

2012年07月18日

つい最近まで20代だと思っていたら,いつの間にやら35歳なんかになっていて,結婚して子どもも産まれちゃったりして,プログラマとしても定年とか言われる年代になったので,ちょっと所感とか。

まず,最近は一言でプログラマといってもいろいろいるので,定年云々を語るには,あたしの身の上を少し話しておく必要があると思います。あたしゃとある小さなソフトベンダに勤めていて,普段は法人向けのパッケージ製品を開発・保守しつつ,新製品の研究開発をしています。また,会社が小さいので,客先でデモしたり,新人君の教育係みたいなこともやってます。

会社の方はというと,このご時世の割に景気はそれほど悪くなく,製品は割とよく売れています。うちの会社では,一人前の開発者は年収の三倍程度は最低限稼がなければいけない(営業経費は除く)とゆ話があるのだけれども,製品開発部門のいわゆる「役付き」に関する限り,その要件は大抵の人が満たしています。

また,職場の体制を話しておくと,年功序列的なところはあまりなく,若くて重役の人もいれば,かなりの年配で役なしとゆ人もいます。普通の会社では,昇進したら余程のことがない限り降格はないそうだけれども,うちではダメだと普通に降格する。また,賞与(ボーナス)も「1ヶ月分」のような取り決めはなく,会社と個人の成績で決まります。同じ平社員でも,5万円未満から50万円以上と幅広い。他人の賞与についてはなかなか聞けないので,詳しいところは分からないけど。

また,残業は基本的にない,というか,「残業する人はできの悪い人」とゆ評価になる。もちろん,残業代は支払われるので,短期的にはできの悪い方が儲かることになるけれども,評価が悪くなるので基本給が上がらず,長期的に見たら優秀な方が儲かるようになっています。

とま,こんな会社の35歳とか。

仕事の内容として35歳になって大きく変わったことはあまりなく,あるとすれば,お金と人の話をしなくちゃいけなくなったことくらいだったりします。予算とスケジュールの管理ですね。けど,これはそんなに大変でもない。一方,相変わらずプログラムは書いているんだけれども,一応,将来的に有望な人を育てるために,彼らにできそうなところはなるべく振るようになりました。おかげで,面倒な仕事ばかりたまるようになってきた気がする。

うちの周りに特有のことかもしれないけれども,基本的に一通りのモノが開発できるようになった人は,それぞれ専門分野を持って,それにまつわる製品を主担当として開発することになります。あたしの場合は,信号解析とパタン認識が主な専門。GUI やWebアプリをはじめとして,ネットワークやデバイスドライバ,マルチスレッドやシステムプログラミングといった基本的な分野を一通りこなせるようになって,やっとこさ新人君を卒業し,それらを土台に少しずつ専門性を身に着けていくことになります。

んなもんで,うちの周りでは,新人君を卒業すると,それぞれの専門分野で独立していたりします。35歳の人も25歳の人もそれぞれの専門分野で独立しているので,役職に違いがあってもあまり上下関係のようなものはない(共同するプロジェクトでチームを組んだら上の人が下の人のお金やスケジュールを管理することになるんだが)。そゆとこからすると,あまり年齢的な障壁は感じません。

このことを人に話したところ,感じるところは人それぞれのようで,うらやましがる人もいれば厳しいと評価する人もいました。厳しいかどうかは分からないけれども,考えてもみると,こゆところがしっくりくるかどうかは35歳くらいを目処にすべきなんじゃないかとも思う。言われたことしかできないようなのは,専門性を持って自分から動くことはできないし,論理的に他人を説得することもできない。もちろんそれがプログラマとしてダメとかいうのではなく,こゆ職場に向いていないと思うだけなんだけど。いずれにしても,そこら辺の見切りは早めにつけた方がいいのだと思う。プログラマの職場はこゆところばかりじゃないので,転職しやすいうちに他を当たるのがいいのだと思う。

一方,巷でささやかれているITドカタと呼ばれる勤務形態は,オフショアが普及した今となってはほとんど駆逐されていて,幻想になりつつある感がある。こゆ職場で35歳はキツイのは確かなんだけれども,もうそゆ人たちはすでに淘汰されている。

35歳になって思うことだけれども,この歳までに開発者がやっておくべきこととゆのはあるのだと思います。それは,次のようなところにまとまるのだと思う。

  • 基本的な開発言語をマスターしていること
  • コンピュータやネットワークの動作原理について理解していること
  • 計算機科学上の知見から物事を理解・創造できること
  • 物事を他人に論理的に説明できること
  • 成果物の仕様・品質とそれに伴う費用をバランスできること
  • 新しい知見に対して柔軟に上の評価を行えること。

35歳は開発者にとどまるとしても,それ以外の職につくにしても,ある種の転機にはなりうるのだと思う。思うのだけれども,それが定年かというと,ま,ただの比喩のような気もする。具体的に考えたほうがいい気もする。

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